美浦坂路調教から見える大きな狙い目について

美浦坂路が改修されて時計が遅くなったのが
2015年の3月ぐらいのこと。

それまでの美浦坂路は50秒台すら当たり前に出ていたが
今ではそんな時計を見ることは皆無に近い。

当初は速い時計で勝負掛かりの追いきりをしていた
調教師たちの戸惑いもあったのだろう、
成績が著しく落ちる調教師も実際にいた。

また、競走馬的にも速い時計を出した時が
好走の目安だったり、ルーティンのようになっていた
タイプだったために成績が落ちたりもしていた。

私も「改悪」と言っていたが、約1年が過ぎて
若干の傾向の変化が出てきている。

まず当該週坂路の最速時計別の成績を見ていただきたい。

坂路時計範囲 着別度数 勝率 単回値 複回値
51.0~ 51.9 3- 0- 2- 12/ 17 17.6% 146 114
52.0~ 52.9 6- 12- 15- 78/ 111 5.4% 69 121
53.0~ 53.9 36- 40- 35- 323/ 434 8.3% 89 75
54.0~ 54.9 67- 66- 58- 770/ 961 7.0% 86 79
55.0~ 55.9 91- 96- 90- 1085/ 1362 6.7% 96 79
56.0~ 56.9 90- 84- 96- 1093/ 1363 6.6% 97 76
57.0~ 57.9 77- 69- 66- 953/ 1165 6.6% 56 60
58.0~ 700- 718- 685- 8177/10280 6.8% 63 72

56.9秒以下の回収率が随分と高くなっていることがわかる。

しかし、もう少し細かく分けるととても限定的な部分の
回収率が上がっているということがわかってくる。

坂路時計範囲 着別度数 勝率 単回値 複回値
51.0~ 51.9 2- 0- 1- 5/ 8 25.0% 273 206
52.0~ 52.9 5- 6- 10- 41/ 62 8.1% 114 155
53.0~ 53.9 25- 20- 15- 190/ 250 10.0% 111 71
54.0~ 54.9 29- 34- 26- 408/ 497 5.8% 68 83
55.0~ 55.9 49- 59- 54- 619/ 781 6.3% 114 83
56.0~ 56.9 47- 36- 45- 597/ 725 6.5% 115 72

これはダートのみの成績である。

さらに言えば、人気で言うと6番人気以下の回収率が高く
美浦坂路の好時計馬は、人気薄のダートで光っているということになる。

更にその中でも回収率が高いコースが

・東京ダ1400m
・中山ダ1800m
・福島ダ1700m

これらを筆頭にした距離帯になるのだが、
大雑把に見ると1200mと1600mだけ以上に回収率が悪く
それ以外の距離で抜群で良いという結果になっている。

※1200mで59% 1600mで25%しかない。

さて、次回はこの情報を元にして違う目線から
さらなる狙い目を調べてみたいと思います。


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