障害レースは荒れるのか?坂路調教との関連性や高齢馬の好走の嘘

障害レースは荒れるのか?

障害レースは荒れるという言葉を聞くことは
競馬ファンなら多いと思います。
理由は「落馬がしやすいから」というものが多いですが
はたしてそうでしょうか?

落馬のリスクが人気馬だけにある仕組みであれば
荒れる可能性は上がりますが、どの馬も同じ障害でレースを走るのですから
その理論は筋が通らないものだと思います。

また障害では飛越の上手い下手がありますが
当然上手い馬が結果を出しやすいので人気になりやすく
それであれば競走中止になる確率は人気馬の方が低くなり
荒れる可能性はむしろ減るのではないかと思うのです。

実際問題、2014年以降の人気別競走中止率を見ると
6番人気以内は4%ほどですが10番人気以下だと6%ほど。
やはり割合は増えているようです。

結果的に1番人気の勝率は35.6%もありますし
4番人気までが11%以上の勝率であるに対して
5番人気から勝率6%まで落ちてしまいます。

通常競馬では中穴どころの回収率が高い傾向にありますが
障害レースに関しては中穴どころの回収率が低いようですね。

障害レースは高齢馬が強いのか?

障害レースでは高齢馬が走ることが珍しくなく
高齢馬が活躍している印象を強く受けることもあります。
中山グランドジャンプを12歳で勝ったカラジもいますし
今年のペガサスジャンプも8歳のメイショウヒデタダが勝つなど
高齢馬が活躍している姿を見ることは多いです。

しかし、それでも印象と実際とは違いがありまして
やはり平地と同じで7歳以上の馬は回収率が低く
2014年以降で57%しかありません。

一方で4歳馬92% 5歳馬80% 6歳馬86%と高いので
印象にだまされないようにしないといけませんね。

ただ7歳以上の馬でも1番人気は勝率37%と高く
4番人気まではそれなりの勝率です。

5番人気以下だと勝率1.8%程度まで激減しますので
要するに障害レースでは高齢馬の人気薄が激走することは
かなり確率が低いという認識が必要になるわけですね。

障害レースと坂路調教は関係が薄いのか?

坂路調教は短距離で効果的だから障害レースでは
あまり意味がないという声があります。

しかし、そもそも坂路調教=短距離というところから間違いで
実際には坂路調教が速い馬は長距離の方が収支が良い傾向にあります。

ここでは坂路調教時計を簡単に参考するのではなく
折角ですからこのブログのオリジナルコンテンツである
RecordFilterを参考にしてみましょう。

グループAは該当馬が少ないので省きますが
関東関西問わず、グループBの収支が圧倒的に良いです。

このグループBの回収率は該当馬全てを買っても
回収率が92%もあります。
B5に関しては回収率が良くありませんので
B0~B4に限定をすると回収率が98%。

これに該当した1番人気の勝率が40%までになり
また人気薄でも激走率が高くなります。

また先程書いた7歳以上を省くと回収率が114%まで上昇。
これは狙い目として覚えておきたいですね。

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