競馬予想について初心者の頃から振り返って書いてみました

競馬予想について真剣に取り組み始めたのはいつだっただろうか?
そんなことを思い色々と振り返ってみました。

競馬をよく見始めたのはまだ10代の頃で、サイレンススズカが一番のきっかけで競馬にのめり込みはじめました。
その後、水商売をはじめたときに金曜の夜になると一部のお客さんが競馬の話なんかをしていて、一緒に競馬新聞で予想なんかをしていたわけなのですが、それが妙によく当たったんですね。
なけなしの5000円が20万円になった、なんてことが年に何回もありましたからどんどんと競馬にも馬券にものめり込んでいくわけです。

何より馬券歴数年の自分に色々な人が予想を聞いてくるという状態になるわけですから、競馬も馬券も勉強しないといけないですし、競馬好きなお客さんもいるわけですから接客のためにも競馬に詳しくなる必要があるわけです。
僕の予想が当たったら次の週にはお店に来てくれる人もいるわけですから売上にも影響しますしね(笑)

競馬予想の初心者の時にすぐ気がついた重要なこと

馬券を買うとやたら良く当たるし回収も良いというスタートを切れた理由は恐らくたった1つです。
それは「競馬は逃げ馬と先行馬がどうやっても有利」ということに自然と気がついたからだと思います。
これは今でも当然そのように考えていますし、それこそ先行激化でハイペースになるであろうというレースでも、実際にそういうレースでも成績が良いのは先行馬です。

猛烈な末脚で差し切る馬は印象に残りますから人気になります。ですが外を回せばそれだけ距離ロスがありますし、各馬にそれぞれ自分の走るレーンがあるのであればまだしも、最大18頭の400キロも500キロもある馬が走っている状況下になる競馬のレースでは後方から行けば詰まることも不利を受けるリスクが増えるわけですから、前にいる方が有利なのは火を見るより明らかなこと。

基本的に逃げ馬が好きな理由はそこでしょう。逃げる姿が美しいとかという理由は付加価値であって、結局の所は美味しい思いをさせてくれるのは前に行く馬だからです。
考えてみるとタップダンスシチーで大儲け、イングランディーレの天皇賞も的中しているわけですから、その頃は馬券歴で言えば数年ですから立派なものです(笑)

競馬新聞の見方、僕はどこを見ていたか

そのようなことから、僕は競馬新聞を見るときにそれぞれの馬の位置取りを重要視していました。
前走だけで無く過去5走までしっかりと見て先行馬には印をつけるということが基本でした。
また前走先行できていないけどその前までは先行できていた馬などには特に重要な印を打つようにしていました。

その通りに行かないのが競馬の面白いところではありますが、やはり過去は目安になりますし、競馬は歴史と記憶と記録のスポーツですから競馬新聞に数字で書いてある過去というのは当時の僕にとって重要でした。

もう1つ見ていたのが競馬新聞の予想印です。
これは「その予想印をポジティブに見る」のではなく「ネガティブに見る」ようにしていました。
なぜなら、競馬ファンの多くが競馬新聞の予想印に従い、それがそのまま人気になることはすぐに理解してたからです。

少数派にならないと勝てないギャンブルなのはパリミュチュエル方式を採用している馬券の世界では当然です。

でもこれは今でも多くの競馬ファンが理解していません。というよりは何年競馬を見ていても自分で予想ができない人が多く、永遠の初心者や玄人初心者が多いので自然とそうなるのでしょう。
明らかに怪しい馬でもこぞって◎をつけるレースもありますが、考えてみると「人気操作ができる」わけですから、ひねくれている僕はそこまで考えて利用していました。

レース前コメントは重要ではなく、レース後のコメントが重要

調教師や厩務員の談話というのが競馬新聞には掲載されていますが、基本的に僕はレース前は信じず、レース後は金言のように扱っていました。
そもそも競馬新聞に書いてある調教師のコメントなどを対競馬ファンに対してのように、自分に行っているかのように感じている競馬ファンが多いですが、あれはどちらかと言えば馬主さんへの言い訳や他の陣営に対しての物だと考えています。
であれば、レースの前に相手に対して見せるのは弱気の方が油断させることができますし、負けたときの馬主への言い訳にもなります。
また強気な発言で相手を牽制するなどにも使えますから、競馬ファンが参考にするものではないと思うのです。

しかし逆にレース後のコメントは重要です。
騎手が「距離が長いほうが良い」というような話を出したり、レースで好走した&凡走した理由に関しては次走の参考になるからですね。
もちろんただの言い訳みたいなこともありますし、明らかにペースを間違えた騎手が「リズムよく走れた」なんて言うこともありますが、それはレース映像を見ながら参考にすれば解決ができます。

競馬ブックではレイティングに注目をして予想をしていた

競馬ブック派だった(今でもKOLを利用)僕は競馬ブックに掲載されているスピード指数やレイティングに興味をもちました。
このレイティングに関しては癖が強く、人気と指数上位が一致するばかりではないという点で最初は戸惑いましたが「だからこそ活用できるんだ」と考えました。
負けてもレイティングが上がることもあるし、明らかにクラス別で天井もあることなどに気がついて、当時はまだノートに手書きと拙いエクセルでの集計で研究をしていました。
その結果、後に書籍化されるミリオンダラー馬券術の前身となるR馬Rレベルが誕生したわけですが、この辺りから馬券収支が上がりつつ、またレースの結果の数字が言葉として見ることができるようになってきました。

ミリオンダラー馬券術に関しては書籍をご覧いただくか(すでに1冊目は在庫全て完売)過去の競馬最強の法則の特集や連載時代のものをブックオフなどで探してもらえればと思いますが、それも、競馬新聞に書いてあるのも過去のデータ、今現在TARGETなどで集計できるのも過去のデータ、それはただの数字だと言う人もいます。
しかし、その数字を言葉に置き換えることができるようになるとデータを本当の意味で扱えるのであると僕は思います。

ただ聞こえてくる言葉に意味のない指数というのが世の中には多いです。
「指数1位です!1番人気です!」というような指数ですと・・・前日購入で予想人気の代用品として使うのが関の山ですからね。
しかもそういう指数は競馬ファンが好きなのです、なぜなら1位はよく当たるから(1番人気だから確率上当然)。
こういう永遠の競馬初心者の人の馬券代金を回収する、言葉は悪いですが馬券で勝つとはそういうものだということを、どの段階で割り切れるかどうか?これも重要だと思います。

競馬予想のために坂路調教や調教全般に注目をした最初のきっかけ

このブログやメルマガをご覧の方は僕の書いた坂路調教に関する話や動画なども見ている方が多いと思います。
そもそもなぜに坂路調教を活用するようになったのか?というきっかけですが、これも遡ると20代前半の頃に戻ります。

冒頭に書いたように水商売をしていた時代、競馬好きなお客さんと週末になると競馬の話をして盛り上がっていたわけですが、僕の質問先となるのはそういう競馬好きなオジサン達でした。
その中で、比較的に血統についての質問はスラスラ答えてくれる人が多かったですが(数年後にTARGETを手にした僕は、それらの答えが思い込みばかりであったと知る)調教に関しては皆モゴモゴとしてしまうのです。

ということは、坂路調教に関しては多くの競馬ファンが見ていない部分であるということが推測できましたし、なおかつ競走馬がレース本番に出るための練習・トレーニングが調教であるわけですから、これは絶対に使いこなせば有利になると考えたというわけです。

これも調教は所詮調教だからと言う人が多いですが、じゃあ練習がしっかりできない人が金メダルを取れますか?と言えば反論のしようもないわけですし、僕は当時バンドもしていたのですが、練習せずにライブなんてできるわけがないのです。
面倒だから蓋をするという考えから出てくる言葉だと思いますので、競馬初心者の人はそういう悪い大人にだまされないようにしてくださいね(笑)

調教時計が速いというだけでも競馬予想に十分なアドバンテージがある

例えば2010年から現在というとても長い期間の集計で坂路調教の時計が重要な関西馬、栗東坂路でも調教時計を新馬戦で活用するとしましょう。

同レース出走馬の中、芝レースなら1位の馬は回収率88%、ダートなら1位106%、2位88%、3位91%と単純に回収率が高いです。
新馬戦という情報が少ないレースですら坂路調教で抜群に動いている馬の人気が10番人気なんてことも多々あるわけですから、いかに誰も調教を見ていないか、競馬新聞すら印を入れないことがあるかということがこの成績からわかりますよね。

ただこれに関しても「坂路主体じゃない厩舎もある」とか「坂路で速い時計を出さない厩舎もある」ということを言う人がいます。
それは至極当然でごもっともな意見なのですが、坂路主体じゃないなら坂路以外も見ればいいだけです。やはり時計が良い馬の成績は良い傾向にありますし、併せ馬で先着している馬と遅れている馬の勝率と回収率の差はかなりあるわけですから、それを研究して活用すればいい話ですよね。
また坂路で速い時計を出さない厩舎があるということに関しては、それならどういう追い切りだと成績が良いか?を調べるべきですし、何より速い時計を出さないと出せないでは大きな違いがあるわけです。
小テストで良い点と取る生徒と「やればできるかやってもできないのか」がわからない生徒がいた場合でどちらが良い点を取る確率が高いでしょうか?という考え方をするとわかりやすいですよね。

調教は人気と比例しないからこそ競馬予想に活用ができる

先程に書いたように、競馬というのは多数派になると勝利となる民主主義的な構図ではなく、あくまでも人が見ていないところを見ることが勝つためには重要となります。
競馬予想をして他人と予想が被ると安心しますが、それは本来の意味合いとしては大間違いです。
ですから、競馬の競走馬別の掲示板などを見ると「なんで俺の好きなこの馬が7番人気なんだ!少なくとも3番人気にはなってほしい!」なんてことを書く人が何千人もおられますが、自分が買う馬券のオッズが人気になって何が楽しいのでしょうか?と思いませんか
そこで得ることができるのはただの安心感だけなのです。そして安心感は結果に影響をしません。そんな安心感を手に入れるためには損をしても良いと考える人が多いのですから、まだまだ競馬は本気でやれば格差のヒエラルキーの頂点を目指せるギャンブルだと言うことができます。

競馬予想の基本は人気ではない馬、過小評価の馬に対して買える材料を探すことが勝つための一番の方法です。
1番人気の勝率が33%だとして、これを競馬予想の勉強をたくさんして35%にしても馬券でプラスにはなりませんが、単勝100倍以上の馬を1%当てることができればプラスになるのですから。

調教に関しては人気と比例しない要素の代表的な競馬予想の材料です。
ただ今回の時計だけを見ることに慣れたら、過去の時計との比較や好走するタイミングの時計などについても調べてみてください。
例えばネロに代表されるように、坂路コースのG1があったら何十勝もできるような馬もいます。毎回のように鬼時計と言われますが毎回鬼時計では結果や調子とのバランスがわかりませんからね。

余談ですが、僕はネロという馬に関して、レースが調教、調教が本番だと馬が勘違いしているようなイメージを持っています。そう思うと暴君ネロではなく可愛いネロ君に思えますね(笑)

競馬予想を馬券に落とし込むことが最も難しい

予想は当たっているけど馬券が外れるなんて経験は誰しもあるかと思います。
僕の場合は単勝をメインとして買いますので(単勝期待値が高い馬に関しては沢山持っていますので勝ちたいから単勝と割り切ってます)予想が当たって馬券が外れることはあまりないのですが、これは多くの競馬ファンにとって頭を悩ませる問題です。

この回避策としてBOX買いを選ぶ人も多いですが、そもそもBOXオンリーで馬券を買ってしまうと予想での優劣の意味がなくなり、グループとして数頭を抜き出すという考え方になってしまいます。
これで好成績の人は問題ありませんが、この考え方をしてしまうと予想力に関してはあまり育たないのではないでしょうか。
要するに本命が5頭とかそういう考え方になってしまうということですからね。

ただ、やはり基本は本命の単勝、僕なら期待値が高い馬の単勝多点を基本としつつ、それらの馬に適している馬券を買います。
例えば単勝期待値が高いなら馬単や3連単は買うべきですし、複勝でも期待値が高いなら全ての馬券が対象内となりますよね。

初心者の人が競馬新聞を元に競馬予想をするのであれば、本命をしっかり決めてその馬から相手へ流す形がまず一番競馬を覚えていく基本になると思います。
そしてオッズと相談できるようになれるのか?も重要です。

競馬ファンの心理として、人気がある馬券ほど多く買う傾向にあります(トリガミを防ぐために)。
しかし自分が予想をしてせっかくその馬が人気薄なのであれば人気薄の馬券を厚く買うことで、大きな払い戻しを確率は低くても得ることを選ぶべきです。
堅いオッズの馬券なんて50%の確率で当てても多点買いをしていたらマイナスになるわけですから。

それ故に競馬予想と馬券というのは必ずしも一致する必要がないと割り切って考えるべきです。
予想をした結果、どうやっても当たっても小さなプラスにしかならないような状況であれば、プラスになる馬券を予想の中から組むことが重要です。

その時には「当てたい」という病気にならずに「勝ちたい」と思うべきです。
競馬予想をしている時までは当てたい、馬券を買う時には勝ちたいに考えを変えるべきなのです。

多くの場合で、競馬予想をしている時には勝ちたい、馬券を買う時には当てたいと逆になってしまいますが、これは負けるための思考になってしまいます。

競馬予想を自分の意思で馬券にできない時にはベッティングシステムを使うことも悪くない

多くの人がしっているマーチンゲール法、これはカジノなどで使われて2倍のオッズに当たるまで倍々でベットする方法です。
もちろん競馬でこれをやるのはリスクが大きいのでオススメできませんが、例えばココモやモンテカルロなどを応用するとかであれば、必ず成功するわけではないですが使い道はあります。

というのは結局の所、競馬予想はできるが馬券を組み立てるときに重要な「金額の上げ下げ」についても苦手な人が多いからです。

自分が自信のあるレースで100円、遊びの馬券で100円、ほぼ大半の競馬ファンがこういうスタイルです。
これは金額を大きくするにつれて自分への責任が大きくなるという心理が働くのだと思いますが、それでは予想をした意味がありませんよね。

そういうことを解決するためにベッティングシステムを使って勝手に強制的に金額を動かすというのは良いリハビリになります。

またどうしても金額を一定にしたい場合は、昔私が書いたオッズシフトのように、最初は予想した中から人気の馬を買い、外れたら次は予想した中から当たったら取り返せる馬を買うとしていくことで、金額は変更せずに狙えます。ただ的中率は徐々に落ちていきますからその点は注意しないといけません。

今現在の僕の競馬予想スタイル

ここまでは競馬初心者の人を意識して書いてきました。
なので自分が競馬を見始めたころから振り返って書いてきていますが、その当時に早く色々なことに気がついたので有り難いことに本を出せたりラジオに出たり、また1万名以上の読者様がいてくださったりと、少しだけ人より早く成長ができたのかなと思います。

さて、今現在の僕の競馬予想のスタイルというのはすでに自分だけの物になっています。

競馬新聞というのはここ10年は見ていません。
というのはTARGETの方がデータが充実していますし、競馬新聞のデータもKOLを契約しているので見れてしまう上に加工が簡単にできるからですね。
競馬新聞より費用も安いですから良いことしかありません。

あとは書籍化されているミリオンダラー馬券術のRレベルを見れば前走高いレベルなら回収率が高いですし、テイクアップアームズのarms指数を使えば期待値が回収率100%を超える馬がわかりますので、買う馬に関しては困りません。
他にもビクトグラブのSPLもこれを見れば回収率が単純にあがりますので、自分の予想ロジックを組み合わせて最も効率の良い馬券を買うだけです。

言葉だけでは説得力がないので、ある年度の馬券収支をJRAが運営しているClub A-PATから出力して掲載してみました。
金額は掲載を控えましたが僕の的中馬券をコピーして自分の馬券のように掲載する業者がいるので文字も入れてます(苦笑)

※ Club A-PATを知らない人が意外と多いですがネット投票している人は皆さんご利用になれるサービスですよ。

画像タイトルや代替えテキスト

ただ、もちろん競馬予想は今でもしています。
土台として儲かる馬をピックアップするのは競馬作業と言えますし、その相手のチョイスであったりとかは予想をしないといけません。

また当ブログでも毎週アップしているように、JRAレーシングビュアーを見て不利のあった馬や敗因などを何度も見直して次走狙える馬をチョイスしています。
実際にそこでピックアップした馬が穴を開けたりしているので、多くの反響をいただいておりますが、ぜひ皆さんもご自身でもやってみてください。

もしかしたら私が嘘をついて何の不利もない馬を「不利があったから」なんて書いているかもしれませんからね(笑)

そう、データは嘘をつけませんが、アナログ的な情報であるとか競馬新聞の印、調教師のコメントというのは嘘をつこうと思えばつけるものなのです。
ですからデータというのは未来を予測するヒントであり、過去に関してはそれが真実となります。
そのデータと会話ができるようになれば競馬予想のレベルが上がりますし何より面白くなりますよ。

 

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