馬券収支を上げたいと思って馬券研究をし始めてから
あっという間に10年以上の時間が流れていきました。
その間にソフト、コンテンツ、書籍などを出してきていますが
結局のところ今確実に思うのは『回収率が高いところを狙い低いところを買わない」という当たり前の作業をやるかやらないかだけであるということです。
ところで競馬ファンになり馬券を買う人の多くが、初心者の時に何となく狙った馬で大きく儲かったという経験があるはずですし、
それは馬券歴が長くなってもあることなので「運」のような物があることから「本気で取り組まない」という人が多いと思うのです。
10年ほど前から私がネット上でブログやメルマガなどを開始して
書籍などを出してとしながらよく書いていたのが
「ここまでデータを誰でも扱えるようになり素晴しいコンテンツや理論が誰でも手に入れれる時代になっているのだからあと数年で馬券ファン全体のレベルが上がることで生き抜いていくことが大変になる」と予測をしていました。
しかし、それは大きく外れましたね。
むしろJRAVANなどのユーザーは減りつつあるようですから
データを扱わない人が増えているということになりますし
競馬新聞が次々廃刊になると思っていましたが、
そんなことも起きていませんので
むしろ2010年前後よりレベルは低下しているのではないかと思うのです。
そしてここ数年耳にするのが「データでは勝てない」という謎の言葉です。
例えば経営、ビジネス、経済、スポーツ、芸能、天候、交通、農業、水産業、、、なんでもですが大半のことでデータは必要になります。
もちろんデータが全てではないですが、データというのは何をするにしても大きな武器になります。
競馬に話を戻すと、今馬券で長期的にプラスを作れている人というのは
多くの場合で「理論✕理論」であったり、「基本✕理論」を使う人でしょう。
例えば回収率の高い血統 ✕ 回収率の高い指数(理論✕理論)であったり
回収率の高い騎手 ✕ 馬体重の軽い馬を除く(理論✕基本)のように。
※もっと複雑にやって勝つ人が多いです。上記は簡単な例です。
私も基本的にその考え方が馬券のベースになっています。
回収率の低い軽い馬を買う必要はないですし、
牡馬牝馬混合で軽い牝馬は成績が悪いですし
前走着順が良い馬の方が回収率は悪くなりますし、
前走逃げた馬より後方で何もできなかった方が
回収率は跳ね上がるケースが多々あります。
調教が悪い馬より良い馬の方が回収率が高いですし
坂路の持ち時計が速い馬の方が回収率は高いです。
前走のレースで次走好走した馬が多いレースを走っていた馬の方が回収率は高いですし色々と当たり前の基本があります。
また、例えば次のように私は私自身の理論で回収率が高い部分と低い部分を
認識して、そして掛け合わせることで回収率を上げています。
ミリオンダラー馬券術、もう2007年から公開しているものですが
前走Rレベルが高い方が回収率がいいので、重視します。
ビクトグラブで提供しているSPLでも前走高速や稍速の回収率が良いですよね。
arms指数を重賞で見ると明らかに上位を買うべきであるという成績になります。
arms指数と1番人気の関係性(オレンジは勝率)
これも下位で跳ねている部分もありますが、基本的には上位の回収率と勝率が高いです。
なのでarms指数上位で1番人気の馬がいるなら堅い、そうでないなら穴が狙いやすいなどと見分けることができます。
ただ、極端に言えば競馬で勝ちたいと思わない人が多い方が私や私の読者様やコンテンツユーザー様にはありがたいです。
これは綺麗事無しでそう言えますが、ただ「勝ちたい勝ちたい」と思い続けているのに行動をしない人ではなく、何をしていいかわからない人にとっては1つの考え方になるのではないかと思って今回書かせていただきました。
稀な例ではありますが、読者様の中には競馬で借金がある状態から、今では競馬だけで食ってる人もいるぐらいですからね。
人間なんてきっかけ1つと踏み出す1歩があれば大化けするものだと思いますから(笑)