騎手別成績から考える今後の競馬界

こんばんは、竹内です。

ルメール騎手、戸崎騎手のリーディング争いが
盛り上がってきている2016年末ですが、
今年のリーディング上位どころから15位ぐらいまでを見て
この秋以降の騎手の成績を見比べてみると、
おや?名前が上位に出てこないぞ?という騎手がいます。

蛯名騎手ですね(笑)

騎乗馬の約半分が1~5番人気なのに
9月3勝 10月2勝 11月1勝 だけです。
※12月現時点1勝

2番人気の25回騎乗して全敗の勝率0%。
3番人気も18戦して1勝。
1番人気は勝率25%で6番人気以下は見事な全敗。

もっと調べると、この7勝の内の6勝は
arms指数1~5位での結果ですから、
本当にそれ以外は買う必要がないレベルになっています。

やはりあの追い方というのはどうなんでしょうね。
私は馬に乗るプロじゃないのでわかりませんが、
あれが本当に効率的ならもっと多くの人がやるはずですしね。

腰をトントンと落とすたびに馬が減速している姿も
よく見かけますからね・・・

さて、話はリーディング争いの騎手に戻しますが
9月以降でルメール騎手は回収率112%
一方の戸崎騎手は65%しかありませんから
本質的な部分で差は大きいのであろうと思います。

でも、年間で計算をすると
戸崎、ルメール、デムーロ、川田、福永の上位5名が
全て回収率80%を超えている(福永は90%)。

過去を振り返ると勝ち数は多いが回収率が低い騎手が
多かったはずですが今年はそうではないようです。

ということはリーディング上位の騎手に関しては
あまり文句が言えない結果を出しているということになりますよね。
よく勝ち&回収率も並 なのであれば相当立派なことです。

一方で100勝未満で40勝以上の騎手を見ると
かなり回収率が悪い騎手もいます。

武豊 59%
岩田 45%
蛯名 56%
横山 53%
幸  56%
吉田隼58%
池添 60%

この上から5名、40代組のベテラン勢が
勝つには勝つが回収率がここまで引くいとなると
結局のところ人気で並以下、人気薄でも勝てないという
ことを表しているわけですから悲しくなります。

しかし、更に一方で30勝以下の騎手の中でも
キラリと比較若い騎手もいます。

加藤祥太 30勝 102%
丸田恭介 27勝 118%
坂井瑠星 24勝 106%
国分恭介 21勝 97%
木幡初也 18勝 96%

丸田恭介騎手は30歳ですが騎手全体で見れば
まだまだ若い方なので加えました。

そして最後に外人騎手の成績を振り返ると

ルメールとデムーロはいいとして
バルジュー 21勝
Tベリー   17勝
モレイラ  17勝(勝率32.1%!?)
Fベリー   13勝
ムーア   11勝(勝率21.6%)

などなど、短期で来る外人騎手も日本に稼ぎに来て
本当に稼いで帰っていきますよね。

さて、これからの競馬界を考えていくと
リーディング上位の騎手の中で言えば
内田、武豊、岩田、蛯名は40代、特に岩田以外は50代目前。
言っても福永も何だかんだで今週で40歳。
和田も来年で40歳となってきます。

となれば、馬主や調教師に関しても先々を考えれば
30代で上位の騎手がファーストチョイスになるでしょうから
戸崎、ルメール、デムーロ、川田、田辺、浜中が本命ですよね。

ただ、ベテラン勢が退くかもしくはフェードアウトに近い
状態になってくると、藤岡康太、吉田隼人、松若風馬、
石川、木幡兄弟、加藤祥太、大野辺りに回ってくる馬のレベルが
緩やかに上がり始めると思うんですよね。

特に年齢が若い調教師や馬主などは先々の展開を考えると
乗れる若い騎手と密接である方が経営上有利になるはずです。

馬主や調教師もしっかり成績をデータで見ていることが
少なくないと聞きます。

まだ今年は小石が転がりはじめたぐらいの変化でしたが
来年以降から徐々にこの傾向が強くなる気がします。

そして大野騎手のチャンピオンズカップ制覇で
刺激を受けた世代の近い騎手は多いはずですし
来年から、ではなく今週末の開催から若い騎手達が
もっともっと勝負する姿勢を見せてほしいものです。

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